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素晴らしい人生のために/今日の応援歌
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┠●┼┨ 発行/2001.12.05
┠┼○┨ 素晴らしい人生のために/今日の応援歌 【第 93 号】
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●人生を生きていくとき、くじけそうになることはありませんか?
人生が素晴らしいものであるよう、素敵な言葉の応援歌を送ります。

ぜひ、お読みになった感想をお寄せ下さい。ほんの少しの言葉で結構です。

----------◆CONTENTS◆------------------------------------2001 vol.93---
テレビ寺子屋「子供の悩み」 藤沢市立鵠沼小学校教諭 名取 裕文先生
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親にもいろいろと悩みがあるが、子供にも結構悩みがあるものです。私はある雑
誌で子供の悩みの相談室を担当しているのですが、いろいろと悩みの手紙がきま
して、時にはそれを読んで思わず涙ぐむこともあります。
「友達にいじめられている」とか「お母さんがいじめるので、早く大きくなって
この家を出ていきたい」とか真剣に悩んでいるが、それでも学校ではけなげにや
っているのを見ると、えらいなと思うことがあります。
今日はそのやりとりのいくつかをご紹介してみたいと思います。

1.「お笑いタレントになりたい。どうやつたらいいでしょう。」
タレントになるには体力が勝負ということがあります。むずかしいゲ―ムをやら
されたり、高い所に張り渡されている綱を渡らせらりたりすることがあるよ。で
きたら、私のクラスに来て、1年も一緒にいたら、楽しくなって世の中を明るく
するお笑いタレントになれるよ。

2.「歌が下手で悩んでます」
世の中うまい人や下手な人がいるから、面白いんだよ。カラオケに行っても、う
まい奴がマイクを持って続けて2,3回歌ってるのを、下手なのがソファ―に座
って聞いているということがたくさんあるものだ。学校の教師にも問題があると
思う。男の子供は、5,6年生になると、声変わりするものだ。その時に調子が
狂ったりするのを、教師が「お前は下手だな」などと言ってはいけない。
私も歌はまったく下手だが、全然気にしない。みんなから、そんな下手はいない
よと感心されたりしているくらいだ。私の唯一の持ち歌は「お久しぶりね」だけ
ど、それを歌うとみんなが一緒に歌ってくれるので、一つも困らない。

3.「キャベツとレタスの区別がつかない」
別に人生を左右するような問題ではないから、そのままでいいよ。私はいつも差
別はいけない、と子供達に言ってるので、子供達が「差別ってどこにあるの」と
よく聞くので、その時は「キャベツとレタスの間にあるんだ」と答えています。
だからあんまり気にしないで、おいしいから、よく食べましょう。

4.「どこかへ連れて行ってほしい」
デイズニィランドに行こうよと子供達は無邪気に親達にいってるが、これは「よ
その家はいつも連れて行ってくれている」と誤解しているからです。たまにしか
行ってないのです。たまにしか行かないからいいのです。どうしても行きたかっ
たら、図書館にでも行ったらいい。

5.「比較されて困る」「お姉ちゃんはできるのに妹のあんたは駄目ね」「弟は
できるのに、兄貴のくせにお前はなんだ」同級生と比較されて、「どうして〇〇
君はできるのにお前はできないんだ」とか、そんなことを言われても困る。
私もよく母から「どうして近くの大学に行かずに遠くの学校に行くの」と言われ
ましたが、私は東京にいて、近くの大学といったら、東大でしたので、これは無
理でした。私はよっぽど「どうして、よそのお父さんはピシッとしているのに、
うちのお父さんはダラッとしてるの」と言いたかったのですが、さすがに母の気
持ちを考えて言えませんでした。
その子供には、その子供にしかないいい所がきっと有るのですから、それを見つ
けて、認めてほしい。粟には粟の、黍には黍のそれぞれいいところがあるのだか
ら、ぜひそれを忘れないで欲しいとお母さん方にお願いしたいと思います。

6.「勉強ができて、皆に無視される、クラスで浮いてしまう」
たしかにそういうことがあるものです。私が4年生を担当していた時にA君とい
う子がいました。何しろプリントを渡しても彼は5,6分もあれば全部出来てし
まうのです。他の子供達は30分くらいかかるのです。ある時、彼が私に「どう
して勉強の出来ない子がいるんでしょう」と聞いてきたことがあります。
そのうちに、他の子供達も彼のことを活用するようになりました。教室で算数の
授業中に、ある問題で答えが1,2,3と三つあって、どれが正しいだろうと言
った時、子供達は必ずA君を見て、彼がAと言ったら、みんなAと言います。
もし「ああ、もしかしたらBかな」と言ったら、「そうだ僕もBかもしれないと
思う」というような状態です。
私も算数でややこしい問題があった時など、A君の答えをもって正しいとしたこ
とが何回もありました。そこでできる子供には、他の算数の苦手な友達に教えて
あげたらいいよと答えてやりました。こんな時、教師がやるとついつい余計なこ
とを言うのです。「こんな事もわからないのか、もっと勉強しないと駄目だぞ」
とか、お説教がつくのですが、友達同志ではそんなことがありませんから、きっ
と友達から「あいつはいい奴だなあ」と好かれるよと答えてあげました。

7.「リレ―の選手になってるのがいやで悩んでいる」
それはクラスの仲間から、期待をかけられて、もし自分が失敗してその結果、仲
間に迷惑をかけたらどうしょうと考えたら、心配で堪らないのです。こんな責任
感の強い子供もいるのです。

8.「学級委員に選ばれるので悩んでいる」これも6番の出き過ぎて心配だとい
うのと、同じ様な悩みですね。
この逆のことで私自身にも恥ずかしい思い出があります。ある時学級委員の選挙
がありました。私はなんとか委員になりたいと思って、自分で「名取君」と一票
入れました。やがて開票の日がきました。〇〇君一票、誰々君一票と正の字が黒
板に書き込まれるにつれて、私はドキドキしながら見てました。やがて、名取君
一票と呼ばれてハッとしました。そこで照れ隠しに私は「一体、誰だい。僕に入
れたのは」と言いましたら、一人の奴が「自分で入れたんじゃないの」としれっ
として言いました。正直言ってビクッとしました。

9.「友達の誕生会に呼ばれないので寂しい」
これは親に問題があると思う。「何人までよ」と制限をつけるからこんなことに
なるのです。私の誕生会の時なんかクラスの子供達は、僕も僕もとみんなやって
きます。何しろせまいわが家ですから、八畳の間に34人は無理ですから、交替
で順番に部屋に上がって貰います。「ヘム―、もう56才なの、老人だね」と大
笑いです。友達同志、決していじわるしないこと。いじわるをされると、その子
供はいつか誰かにいじわるをしたくなるものです。又いじわるをしたら必ずどっ
かで誰かにいじわるをされるものです。大したことをしなくても、みんなで歌を
歌って、祝ってあげるだけでもいいじゃありませんか。

10.「新しい友達ができた。今までの友達と遠くなった。どうしたらいいでし
ょうか」
転校だとか、或るいは違う中学校に進むことになって、今までの親友と別れるこ
とになり、一方、新しい学校で友達が出来たので悩んでいるというのです。
人生の中には沢山、そういうことがあります。親しい人と別れる時の辛さ、自分
の中で自然に優しさが育っていくのです。それが転じて、今の親しい友人との一
時を大事にしようという気持ちが起きてくるのです。
高校生がよくつるんでいるけど、友達を大事にしていない。背を向けあって、勝
手に携帯で話している。一緒にいる人に失礼だと思う。

11.「話についていけない。」
タレントやスポ―ツの話題になかなかついていけない。これは私もよくそう思い
ます。私は殆どテレビを見ていません。だけどうんうんと、わからないことがあ
ってもいい。一緒にいて、真剣に相手の話しを聞いてあげることが大事だ。外国
でもことがわからなくてもいい。雰囲気だけども感じることができる。みんなお
互いに悩んでいるので、理想的なことばかりではないのだと思っていると、結構
子供達も気が楽になるのではないかと思います。

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[94]
┏┯┯┓input-alpha/mail magazine ( 10 ) =============================
┠●┼┨ 発行/2001.12.12
┠┼○┨ 素晴らしい人生のために/今日の応援歌 【第 94 号】
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●人生を生きていくとき、くじけそうになることはありませんか?
人生が素晴らしいものであるよう、素敵な言葉の応援歌を送ります。

ぜひ、お読みになった感想をお寄せ下さい。ほんの少しの言葉で結構です。

----------◆CONTENTS◆------------------------------------2001 vol.94---
テレビ寺子屋「おとなの悩み] 藤沢市立鵠沼小教諭 名取 裕文先生
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今の学校に赴任した時、NHKの子供向け番組の「忍たま乱太郎」というのがあ
りますが、そこに出てくる忍者の犬が、「ヘム―」としか言わないのです。
何でもヘムだけで済むので、こんな楽なことはないので、赴任の挨拶の時、「ヘ
ムヘム」とあいさつしたのです。最初の三日間は全部それで通したのです。
それであだ名がヘムとつきました。とっても便利なのです。

「先生、席はどうするの」と聞かれたら「ヘム―」、勉強はどうするのと聞かれ
たら「ヘム―」と言ったら、じゃあ僕は算数だ、私は国語だと勝手にやってくれ
ます。下駄箱はどうするの、「ヘム―」これで万事解決です。

今は6年生の担任をしてますから、音楽と理科以外は教えてます。

算数などで難しくてわからない時は、「ヘム―」と言えば、できる子供が教えて
くれます。
黒板に漢字を書いていると、これでいいのかなと時々わからなくなることがあり
ます。そんな時、漢字に強い子供に「これで合ってるかな、ヘム―」と言ったら
すぐ答えてくれたり、もし難しかったら、隣りの子供がさっと辞書を開いて調べ
てくれて、教えてくれたりします。

授業参観日なんかの時など、親が心配してこうじゃないですかと、前に出てきて
私の代わりに教えてくれたりします。おわんのわんはどう書くかというと、木偏
か石偏かどっちだろう。これは調べてみると、木偏の椀と、石偏の碗と二通りあ
るのです。木でできているお汁を頂くのは木偏の椀で、瀬戸物でできてるご飯茶
碗や、お茶を飲むときのお茶碗は石偏です。要するに使われている材料によって
違うのですね。

私の娘が中学生なのですが、私にあんさんと呼ぶのです。私に「あんさんは、ち
っとも努力しないね」とよく言うんです。考えてみると、確かに子供の時から、
私はそう大して努力をしたことはあんまり無かったなと思います。その代わり取
り立てて、悩むということも余り無かったように思います。

よく手紙で、あるいは直接本人から、悩みがあると言われることがありますが、
もしかするとこれって、自慢になってることもあるんじゃないかと思うことがあ
ります。

今日はあらかじめ、今日の会場の静岡の第五小学校のPTAの役員の方にお願い
して、お母さん方のかねてからの悩みをお聞きしておいたものを、副会長さんに
パネルに書いて頂きましたので、それにそってお話しをしてみたいと思います。

1.「子供が集中して勉強しないので困る」
ラジオやCDに気をとられながら、或いは漫画の本を横に置いてそれをチラッチ
ラッと横目に見ながらやっている。、そのうちいつしか、漫画に夢中になってし
まう。でも考えてみたら、大人だって結構そうなんじゃないでしょうか。

私の場合だってよくやります。例えば、原稿を書こうと思って先ず机の上の書類
を机の下に置く。その書類の中でふと疑問に思うことを発見して、友達に電話を
掛ける。終わって、ついでに冷蔵庫を開けて、冷たいものを飲む。それから仕事
をしょうと思ってふと見ると、そこが汚れているなと気がついて、雑巾を取りに
行き、机の上を拭く。ついでにその周りも拭き掃除をする。済んでから、雑巾を
洗って干す時、余り天気がよいので、ついでに布団も干そうと、なかなか集中で
きないのは当たり前なのだ。
集中できないのを前提として考えると、気が散るのは当たり前なのだ。
そこで1時間の内、15分だけ集中してやれば、それでいいのだ。あとはたとえ
拡散しても大したことはない。

2.「子供の反抗期で悩んでいる」
何か親が言うとすぐ口答えしたり、言い返したりする。母さんだってこうするじ
ゃない。お父さんだってやってるじゃない」と反撃する。子供はずっと親をよく
見ている。反抗期だと思うから腹が立つ。もしこれがいつまでも赤ちゃんのよう
に、親の言う通りだったとしたら、逆に心配になるのではないでしょうか。

成長期だと思ったらどうでしょう。親のすることを身ながら、いつしかそれを見
習って、自分でも表現できるようになってきたのだ。どの位成長したかのという
バロメ―タと考えて下さい。女の子は父親を無視し、母親に対抗してくるもので
す。
親達が、自分達もそうだったな、そういえばあの頃、こんなことをしたなと懐か
しく思い出したりすると、意外に若返った気持ちになったりするものだ。

3.「ケロッとしている」
いくら怒っても自分のことと思ってなくてケロッとしているので、返ってこちら
がイライラしてしまう。学校でもテストの成績が悪かったり、忘れ物をよくする
ので、怒ったりしてもケロッとしていて、張り合いのない子供がよくあります。
最初変だなと思ったが、こういうのが一人か二人位はいた方がいいと思うように
なった。何かクラスで問題が起きて、みんながカッカカッカ興奮して騒いでいる
時に、「みんなどうしたの。何熱くなってるの」と冷静にしている。
又、何となく沈んだ空気が教室に漲っている時、いきなりみごとなバック転をす
る子供がいた。みんな思わず、わぁっと拍手をする。するといっぺんに教室の空
気が変わる。要するに場面転換のうまい子供だ。
兄弟喧嘩や夫婦のいさかいの時、無意識のうちに仲介役になってくれている。
その子がいたから助かった。親も幸せなのだ。子供のあどけない笑顔や、始めて
喋った時のこと。そういえば始めてのお使いの時、こんなことがあったなと、み
んなそれぞれに親にいいことをしてくれている。子供がいるからPTAに入れた
のだ。そしてPTAを通じて、よい友達もたくさんできた。そうやって子供に感
謝する気持ちを持ってほしい。

4.「のんびり食べていて、時間に間に合わない」
朝食をゆっくり食べる。それならまだしも、朝起こしても、なかなか起きてこな
い。顔を洗うのもぐずぐずしている。支度をしている時になってあれが無い、こ
れが無いと騒ぐ。どうして昨日の内に言わなかったのか。又準備してなかったの
か。玄関で靴を履いて、出かける時になって、急に「ああ、あれを持っていくん
だった」と言いだす。又々なぜ昨夜のうちに言わなかったのかと怒りたくなる。
がつがつ食べる子供に、もっとゆっくりよく噛みながら食べなさいと言ってる
うちに、「あぁ、もう時間だ、行ってきまあす」とあわてて駆け出していくのが
子供だし、又それが可愛いものだ。だんだんそのうちに、あんまりのんびりして
いたら、自分が困るのだと、成長するに従って気がついてくるものだ。それまで
じっと見守っていてほしい。

5.「子供の褒め方、叱り方」
皆さんの中で、自分の子供のいいところを即座に五つ言える人。或いは三つでも
いいる。最低で一つ言える人が何人いますか。
どうぞ良い所をちゃんと見て、それを認めてあげて欲しい。そしてそれを褒めて
あげてほしい。ただし、タイミングをはずしたり、わけもなく褒めたのでは、聞
き流すということになる。逆効果になることがある。子供が思わず「やったあ」
というようなタイミングにすかさず「おっよくやったな」とか「とてもよくでき
たね」と心から褒めてあげてほしい。面と向かって褒めると、返って照れること
があるので、横並びになりながら、女の子の場合なら、お母さんと一緒にお茶碗
を洗いものをしながら、「最近生き生きしてるけど、何かあったの」と話しかけ
ながら「そう、それはいいことをしたね。偉いね」と褒めてあげてほしい。
ムカッとしてる時に褒めたって何の意味もない。お風呂に入って背中でも流して
いるような時、会話をしながら、褒めてあげるのもいいと思う。

叱り方だが、その子が失敗した時、頭ごなしにやったのでは、「うるさいな」と
いう気持ちを起こさせてしまう。本人もまずかったなと自覚しているのだから、
暫くして、さりげなく、「さっきは一寸まずかったな。お父さんもさびしいな」
とか言ってみる。タイミングが非常に大事になってくる。今がいいか、もう一寸
あとがいいか、場合によっては一日くらい置いたほうがいいか。
あくまで子供の気持ちをよく考えてからやってほしい。私は子供達になるべく長
所だけを見つけるようにしているので、子供達に「ヘムって、みんなにお世辞を
言ってない」と言われることがある。

6.「相手の短所を見てしまう」
これはついつい、無いものねだりをしてしまうということだ。特に自分の子供の
ことについて、よそから情報が入ってくることがあると、余計に嫌な気持ちにな
ったりするものだ。誰でも言わないけれど自分の短所は判っている。それをつか
れると嫌な気持ちがする。むしろ短所よりもさっき言った褒めることと、共通す
るが、長所を見附けるようにして、褒めてあげてほしい。髪の毛を撫でながら、
「柔らかい毛をしているね」とか、「随分、体がガッシリしてきたね」とか長所
を認めてやってほしい。

7.「母親との約束を守らない」
守らなくても困ることはない。ごめんなさいとあやまれば、済むことが多いもの
だ。ただ、親子の間なら許されることだが、社会にでたら、自分の責任でやって
いかなければ駄目だということをよく理解させる必要がある。

8.「子供が嘘をついて困る」
これは嘘というものは、大なり小なり、誰でもつくものである。だがそれによっ
て人をハッピ―にする嘘はついていいこともあるが、人を不幸にする嘘はついて
はいけないということをわからせること。

結論として言えることは、子供はあくまで宝物ということを忘れないで欲しい。
そして肯定的に、プラス思考で認めていけば、問題は解決できることを信じて子
供を育ててほしいと思う。

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┏┯┯┓input-alpha/mail magazine ( 10 ) =============================
┠●┼┨ 発行/2001.12.19
┠┼○┨ 素晴らしい人生のために/今日の応援歌 【第 95 号】
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●人生を生きていくとき、くじけそうになることはありませんか?
人生が素晴らしいものであるよう、素敵な言葉の応援歌を送ります。

ぜひ、お読みになった感想をお寄せ下さい。ほんの少しの言葉で結構です。

----------◆CONTENTS◆------------------------------------2001 vol.95---
[リポ―タ―の使命と役割] ヒュ―マンコミニケ―ションセンタ― 中村豊秀
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皆さんはテレビのリポ―タ―について、どんな考えをお持ちですか。実は私は正
直言ってあんまり好きではありませんでした。特にいわゆるワイドショ―の芸能
リポ―タ―というものが、表現は少々きついが、あたかもハイエナのように食ら
いついて、芸能人のプライバシ―にヅカヅカと、遠慮会釈無く夜討ち朝駆けで踏
み込んで、他人の迷惑や嫌がるのもお構いなしに、矢のように質問を浴びせかけ
る。誰々とおかしいとか、隠し子とか、それにもまして隠しておきたい病気のこ
と等を容赦無く素っ破抜いたりする。

人は他人のゴシップや噂話が好きだから、それを提供するためのビジネスと言っ
てしまえばそれまでだが、もし自分が秘密にしておきたいことを、洗いざらい、
ましてや有ること無いこと、真実でないことなども誠しやかに新聞、テレビに発
表されたら、もう何をか言わんやである。万一名誉棄損で訴えられたとしても、
その謝罪広告など、片隅に小さく出るに過ぎない。うっかりすると見逃すくらい
だ。そんなことでたった一度でも、トップ記事で大きく報道されて、皆の脳裏に
刻みつけられた印象というものは、容易に消えるものではない。ましてスキャン
ダルとなると、その人の人生の命取りにもなり兼ねない

航空機、列車、地震、火事、遭難、その他もろもろの事件の被害者や、残されて
悲しみにうちひしがれて、呆然自失、泣き沈んでいる遺族の人に、マイクを突き
つけて「今のお気持ちを一言言って下さい」と迫る。
もし私だったら「馬鹿野郎、何を言ってるんだ。いい加減にしろ」と言ってぶん
なぐるかも知れない。

いろいろと私の独断と偏見に基づいて、感じたままを書いてきましたが、11月
17日(土)午前5時30分から6時迄のフジテレビの週間批評で、「リポ―タ
―の使命と役割」というテ―マで、元祖テレビリポ―タ―の東海林のり子さんの
インタビュ―を聞いて、「なるほど、そんな覚悟でやっておられるのか」と目か
らうろこが落ちた気がしました。同時に自分の思い込みだけで判断するのは気を
つけなければいけないと反省しました。

東海林さんは13年間日本放送のアナウンサ―をやり、フリ―リポ―タ―になっ
て20年、今度「芸能界、心にしみるいい話」という本を出版しました。
実際に、数多くの人に会って取材をしてきた中で、感じたこと、これはすばらし
いことだ、取り入れて誰かに話して見ようということだけを書いたのです。

フリ―になってから20数年、全力投球で何百、何千の人に取材して、大学ノ―
ト68冊になっている。件数でいえば約4000件弱です。毎日取材して、翌日
の放送内容を纏めたり、電話番号を控えたり、関係の新聞記事を貼ったりしてま
す。
今までで一番良かったことは、育ってきた環境から、いろんな事件に遭遇してそ
こから見えてくるものがある。人は荒んでくるのじゃないかと言うが、逆にもの
の見方が広くなってくる。度量が広くなる。
取材することで事件解決になることもある。赤ちゃんが捨てられた事件の場合、
可愛い赤ちゃんの写真を撮ったりする時、たまたま赤ちゃんがあくびをしたが、
その時赤ちゃんの頬に涙が伝わってきた。まるで悲しくて思わず涙が出たようだ
った。それをテレビで見たその赤ちゃんを捨てたお母さんが、堪らなくなって私
の子供ですと言って、名のり出て来たということもあった。
決して一方的に放送しているのではなく、解決に導くために、警告することでこ
ういうことが、二度と起きないように、それ以上にそんなことが起きないように
という気持ちでやってます。

一日仕事で飛び回ってへとへとになって家に帰ってきて、お風呂に入ってすぐ寝
たいと思った時、そこは全く別世界なのです。「お帰りなさい」と娘が飛び出し
てきて、「ママ、キャベツ立て替えてたよ」と言う。「はいはい、いくらなの」
主人が奥から「お―い、冷蔵庫に何々が入ってないよ」と言われているうちに、
今日一日の疲れがパァッと拭いさられてしまいます。今から考えてみると、子育
ての最中からこの仕事をやってたのがよかったと思う。少年事件のことでも息子
に話してみると、意見を言ってくれる。

現場で一番注意しなければいけないことは、勿論、ある程度の予備知識や、準備
をしていくことは当然だが、その予想を覆すようなことが沢山あります。
この母親にこんな理由があったのかと、違う事実を発見し、それを掘り返して事
件なら解決、誘拐なら無事見つかったということが、何回かありました。

現場と局側の意図するものが違う場面があるが、悩むことなく自分の信念に基づ
いてやることが大事です。局の想定では多分こうだろうと思って、そこをもう一
寸突っ込めという指示がでることがあるが、現場ではそう簡単に取材ができると
は限らない。そこにいたるまでに再三説得をしてようやく取材に応じてくれるこ
とも沢山あるのだ。

阪神大震災の取材の時、局側としては、最初水が不足している、食糧が無い、だ
からこうして欲しい、水を送って下さいということを訴えると思っていた。だか
らそれを引きだして欲しいという意図があったと思います。とてもパワフルに応
対してくれました。ところが実はご本人はヘトヘトなんです。今は避難所の責任
者として気が張ってるから、元気そうに応対してくれているが、本当はフラフラ
で立ってるのがやっとなのです。満足に寝てないのです。いや、これからの生活
の不安で寝ておられないのです。だから今この人達に必要なのは睡眠なのです。
現実を伝えるというのが使命だと信じています。

よく事件があって、その遺族に取材をする時に、そこまでなぜマイクを向けるの
かと聞かれるのですが、実はそう簡単じゃないのです。長い説得があって、よう
やく話を聞ける状態になってるのです。遺族や被害者の両親に取材をしている時
に、あなたが代わりに事情を知ってるのだから言ってくれと言われることがある
のですが、私はぜひとも直接ご本人の声、言葉がほしいのです。その理由はそれ
が万に一つ解決の糸口になるかも知れないからです。誘拐事件の時など、そのお
母さんの呼びかける一言が、犯人の耳に通じて自首してくるかも知れないからで
す。信ずるところをしっかり持っていたらいいと思っています。

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┏┯┯┓input-alpha/mail magazine ( 10 ) =============================
┠●┼┨ 発行/2001.12.26
┠┼○┨ 素晴らしい人生のために/今日の応援歌 【第 96 号】
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●人生を生きていくとき、くじけそうになることはありませんか?
人生が素晴らしいものであるよう、素敵な言葉の応援歌を送ります。

ぜひ、お読みになった感想をお寄せ下さい。ほんの少しの言葉で結構です。

----------◆CONTENTS◆------------------------------------2001 vol.96---
テレビ寺子屋 「頑張れ!男の子」 森と海の学校 理事長 岡村 精二先生
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今年の夏、かみさんと二人で屋久島に行ってきました。重装備の19キロのリュ
ックを背負って、雨の中を11時間歩いて登ったのですが、頂上には行けません
でしたが、縄文杉だけ見てきました。驚いたことに私と同じ位のリュックを背負
って、女性の独り旅が多いことです。男性よりも女性の方が多いくらいです。
時々スキュ―バ―ダイビングもやるんですが、これ又、圧倒的に女性の方が多い
です。カラオケでもそうです。万事につけ、女性上位の社会になってきたなと、
しみじみ思う今日この頃です。子供の世界でも同じことが言えます。

そこで今日は「頑張れ!男の子」というテ―マで、男の子をどうたくましく育て
るかということを中心に考えてみたいと思います。

オリンピックでも高橋尚子さんや、田村亮子さんなどが大活躍をしていますね。
女の子がとても元気がいいのです。
私の家でも先日親戚一同20人で記念写真を撮ったのですが、さあ写すぞと言っ
たら、中一の娘が一番先に飛び出してきて、真ん中で立ってるんですが、高一の
長男の方は一番後ろで人の間から顔だけを覗かせてる状態です。

今年の一月に北海道の網走に講演に行きました。マイナス20度くらいですが、
朝7時頃寒い中、駅に出かけて行きました。顔がピリピリして、痛いくらいで、
マフラ―を三重巻きで行きました。何と驚いたことに女子高校生が大勢駅前にい
るんですが、揃って超ミニスカ―トで生足で、ル―ズソックスという格好です。
思わず「君たち、寒くないの」と聞きましたら、「寒さよりも、ファッションの
方が大事よ」と言う返事でした。一方、男の子の方は、私と同じようにマフラ―
を三重巻きにして、ガタガタ震えながらしゃがんでいる始末です。

先日ある高校に講演に行きました。校長室で校長先生と話しながら待っておりま
したら、やがて女子生徒が迎えにきてくれましたので、体育館に向かいました。
約1000人ほどの生徒達がずらっと並んで待っていました。男子はいわゆる体
育座りという格好で座ってましたが、女子は全員正座で座ってました。何と行儀
がいい学校だろうと驚きました。やがて校長先生の15分間にわたるかなり長い
お話しと、私についての紹介がありましたが、その間ずっと正座したままなので
す。そこでやっと私が話すことになったので、私は開口一番に「今日は堅苦しい
話をするわけではないので、どうぞリラックスして聞いて下さい」と切り出しま
した。

するとその途端に一番前の女の子がパッとあぐらをかいたら、瞬間にずらずらっ
と後ろの方まで、一斉にあぐらになりました。そしてだんだん話が佳境に入って
きたら、上半身が乗り出してくるのですが、あぐらでは苦しいのでしょうか、体
育座りになってきました。ところが最初は両腕で膝を抱えているのですが、その
内にわあっと話しに夢中になってきたら、手が離れて、膝がぱっと開いて、私か
ら丸見えなのです。目のやり場に困りましたが、講演の途中で言うわけにもいき
ませんので、そのまま続けました。終わって、「どうも有難うございました」と
挨拶しましたら、その瞬間に又一斉にパッと正座に変わりました。

私は今の女子高校生に恥じらいと清楚さをもう少し身につけて欲しいと心から思
うのです。

私は女の子に対して気にしているのですが、それよりももっと気になってるのが
男の子に対してなのです。
去年、六つの高校に講演に行きましたが、生徒会長が全部女子なのです。そのう
ち、四つの高校は文化祭に呼ばれたのですが、何と実行委員長はみんな女の子な
のです。これから男の子をどう育てるかが、大事なことだと思います。

私の学校では毎年夏に「ジュニァ洋上スク―ル」といって、7泊8日で沖縄に船
で行くのです。小、中、高の子供達、約150人位です。最高責任者は女子大生
です。スタッフ18人を選ぼうとしたら、殆ど女性なのです。いっそのこと全員
女性にしょうかと言いましたら、「先生、それでは誰が荷物を運ぶんですか」と
聞かれました。つまり男はただ、荷物運びのためにと見られているのです。

女の子は鍛えてはいけない。又、鍛えなくても、生まれつき持っている。出産と
いう大事な仕事をもってるから、あらかじめ神様が根性と忍耐力を与えて下さっ
ているのだと思います。

男の子は鍛えるべきです。又鍛えるとどんどんたくましくなるものです。
キャンプで4メ―タ―位の水深の川に、2メ―タ―位の足場から飛び込む訓練が
あります。そのうちに慣れてきて、だんだん高くなるのですが、3メ―タ―位に
なると、女性リ―ダ―が心配して「大丈夫?そんなに高いと危ないから、もうお
止しなさい」と注意するのですが、これはやはり女の人の考え方です。私は子供
の頃6メ―タ―の高さから飛び込みをやった経験があります。がき対象にもだい
ぶ鍛えられました。宇部高専の寮にいた時などは、廊下の向こうから先輩が歩い
てきて、いきなりバ―ンとビンタを食らわすのです。「なんでなぐるのですか」
と聞いたら「お前の面が気に食わないからだ」といった理不尽な体験も間々あり
ましたが、それがやはり役に立ってるのかなと思ってます。現在、リストラとか
何とかストレスが多い時代ですが、それに堪えられる根性が知らないうちに身に
ついたということを感じます。
子供の頃、よく自転車で魚釣りにいきましたが、途中砂利道なので、自転車では
うまく走ることができません。そこで高さ1メ―タ―50センチの堤防の幅60
センチ位の上を自転車に乗って、釣り場まで行ったものです。そんなことを皆さ
ん許しますか。
男の子を育てるためには大きな心が要ります。

それについて、私の母のことをお話ししたいと思います。私は今から24年前に
単独太平洋横断をしました。皆さん、自分の子供がヨツトで太平洋横断をしたい
と言いだしたら、どうしますか。おそらく止めるのではないでしょうかね。
中学生の時はまだ両親もまだ子供の夢話と笑って聞き流していましたが、やがて
宇部高専に入って、準備に掛かり始めて、船の設計や航海の勉強を真剣にやり始
めると、大分違ってきました。父は何を馬鹿なことを言うんだ、絶対だめだとど
なりましたが、母は寛大な目で黙って見てくれていました。学校を卒業した翌日
に、担任の望月先生に母と二人で呼ばれて、就職もしないし、上の学校のことも
あるし、どう考えているかと尋ねられました。
そこで私は、漁船に乗って、金を溜めて太平洋横断をしたいという夢を語りまし
た。先生はそんな無茶なことをと言いましたが、母は「どうぞ精二の思う通りに
させてやって下さい」と、必死になって先生に話してくれました。やがて出航の
前夜、母は泣いておりましたが、見送りに来てくれた時は笑って見送ってくれま
した。やがて私が横断から帰ってきてから、1ケ月後母は心痛の余り、病気で倒
れて、3ケ月位日赤の病院に入院しました。私は今でも一緒に住んでますが、こ
の世の中で母を一番尊敬しています。

「男の子でしょう」という言葉は余り言わないようにしてほしいと思います。
太平洋では、嵐の時は本当にものすごく荒れるのですが、反対にべた凪が何日か
続くということもあるのです。ある時、べた凪でどうしょうもなかった時、海水
浴をしました。ドボ―ンと飛び込んで、周りを見渡して、鮫がいないかをたしか
めて、すぐ上がってくるのですが、そんなことを30回位繰り返すのです。
ところが当時「ジョ―ズ」という映画があったように鮫がとてもこわいのです。
そこで私は「お前は男だろう」と自分で自分に言いきかせて、50メ―タ―の
命綱をつけて、カメラを持って船尾から海に入って、50メ―タ―泳いで、ヨッ
トを写して、大急ぎで戻ってきました。

翌日はあと50メ―タ―ロ―プをつないで100メ―タ―の命綱をつけて、今度
はカラ―フィルムで写真を撮って又全速力で帰ってきました。誰も見ていないの
ですが、海水パンツを履いて泳ぎました。三日目にようやく風が出たので、よか
ったのですが、「男だろう」と言っていつまでもやってたら、おそらくジョ―ズ
にやられていたかも知れません。

洋上スク―ルでも最初にホ―ムシックに掛かるのは、男の子の方です。女の子は
あまり言いません。極端な例では、出航のドラが鳴っている時に、ある男の子が
「先生、携帯電話を貸して下さい」と言うので、どうしたと聞いたら、「お母さ
んの声をもう一度聞きたい」と言うので、貸したら、それで岸壁の母親と、2,
3分話してましたが、やっと落ち着きましたと言ってました。

男の子にとって家庭、子供部屋があるということよりも、安心できる家庭という
ものが、とても大事なことなのです。丁度船乗りも家族が待ってる安心できる港
があるから、航海に乗り出せるのです。共稼ぎやその他の事情もありますが、み
んなが信頼できる家庭、家づくりがもっとも大切なことだと思います。
子供を叱る時でも、居間ではなくて、居間はいつもみんなで楽しく過ごす所とし
ておきたいものです。

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IA magazine 素晴らしい人生のために 毎週水曜日発行(週刊誌) No.96

発行■インプットアルファ http://www.futaba.ne.jp/~ko-ko/index.html
責任■小林 高一 ko-ko@futaba.ne.jp
執筆■ヒュ―マンコミニケ―ションセンタ― 中村豊秀 LDJ04070@nifty.ne.jp
配信■まぐまぐ 0000026706 http://www.mag2.com/

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