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素晴らしい人生のために/今日の応援歌
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[106]
┏┯┯┓input-alpha/mail magazine ( 10 ) =============================
┠●┼┨ 発行/2002.03.06
┠┼○┨ 素晴らしい人生のために/今日の応援歌 【第 106 号】
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●人生を生きていくとき、くじけそうになることはありませんか?
人生が素晴らしいものであるよう、素敵な言葉の応援歌を送ります。
ぜひ、お読みになった感想をお寄せ下さい。ほんの少しの言葉で結構です。

----------◆CONTENTS◆------------------------------------2002 vol.106--
「学問は実際に役立たなければならない」 作家 童門 冬二
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先日倫理研究所の雑誌に、童門冬二さんの書かれた表記の文がありましたので、
皆さんにご紹介したいと思います。ご参考になれば幸甚です。
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幕末のころ、大阪の緒方洪庵の「適塾」には、全国から優秀な若者が集まった。
緒方はオランダ流の医者だったが、あらゆる分野にわたって学問が深い。そのた
め集まった門人達は、医学だけでなく、科学、兵学その他いろんな学問を学んだ
その中に福沢諭吉や橋本左内もいた。塾長は福沢が務めていた。

橋本は夜になると、必ず塾をこっそり抜け出た。福沢が気がついた。ある夜、ま
た橋本が塾を抜け出すのを見た福沢は、(あいつ、美男子だから女でもできたか
な。ひとつ尾行してやろう)と考え、そっと後をつけていった。

とある橋の下に、橋本が入っていく。福沢はそっと覗いた。橋の下には、家のな
い放浪者が何人かいた。橋本の声が聞こえた。
「具合は大丈夫か」「ああ、お前はだいぶよくなったな。明日からは歩けるぞ」
そんなことを言っている。福沢はハッとした。もっと覗きこむと、橋本は一人一
人の放浪者を親切に看病したり、診察していた。福沢は思わず(そうだったのか
と気がついた。そして、橋本の毎夜の塾脱出を「女ができて夜遊びをしているの
だろう」と考えた自分の精神の卑しさを反省した。

診察を終わって堤の上に上がってきた橋本を福沢は呼び止めた。橋本はびっくり
した。「福沢さん、こんなところで一体何をしているのですか?」眉を寄せて聞
く橋本に、福沢は正直に自分が尾行したことを語った。そして「すまなかった」
と謝った。橋本は笑って手を振った。そしてこう言った。「適塾で学んだことを
私は実際に試してみたかっただけです。学んだことがいま生きている人に役立た
なければ、そんな学問は死に学であって実学ではありません」福沢は橋本の言っ
た言葉を胸の中で繰り返した。

福沢は後に慶応義塾を開く。ここで学生達に教えた基本的な考え方は全て、「学
問は実際に役立たなければならない」ということであった。

具体的な次のような教えだ。
1.毎日起こっている社会問題を自分のこととして考えてみること。
2.考えたことを必ず文章にしてみること。
3.その文章は、昨日地方から出てきたお手伝いさんでもわかるように書くこと
4.特に難しいことをわかるように書くこと。
5.文章ができたら、それを暗記すること。
6.そして街頭に出て通行人に語りかけること。
7.もし通行人が立ち止まって、耳を傾けるようならその意見は本物であること

維新直前、江戸では上野の山に籠もった旧幕府軍を、新政府軍が攻撃していた。
飛び出そうとする学生達に諭吉は言った。
「行くな。学べ。学ぶことが今の君達の義務だ」

私は1から7を読んだ時、ああ天風先生が大正8年、上野の山で皆に語りかけた
ということは、このことだったのだなと思いました。そして理入ではなく、行入
の大事さも同時に改めて気づかされました。今後とも肝に銘じて、いっそうの研
鑽を積もうと決心しました。

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[107]
┏┯┯┓input-alpha/mail magazine ( 10 ) =============================
┠●┼┨ 発行/2002.03.13
┠┼○┨ 素晴らしい人生のために/今日の応援歌 【第 107 号】
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----------◆CONTENTS◆------------------------------------2002 vol.107--
「思いが全ての出発点」
「暗闇にロウソク1本を立てる」
ヒュ―マンコミニケ―ションセンタ― 中村 豊秀
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以前ある講演会で講師の方が「今自分の前に講演台が欲しいなあと思い、家具屋
もこんな講演台があったら売れるなあ、と思ったから今ここに講演台があるので
す」という話をしてくれました。それにちなんで、ふとある本で読んだことを思
い出しましたので、書いてみました。

松下幸之助氏が生前、講演会で「ダム経営」の話をされた時のこと。
聴講者から「ダム経営をするためにはどうすればいいのか」と質問があった。
それに対して「それが分かりませんのや。でも、思わなければそうなりませんな
あ」と答えたという。

会場からは「なんだぁ―」という軽蔑にも似た笑い声が起きたそうだが、その会
場の中でただ一人「そうか、まず思うことなんだ」と思った人がいた。
その人こそ、京セラの稲盛和夫氏であったという。

同じ話を聞いて「なあんだ、馬鹿々々しい」と思った人と「思うことが答えなの
だ」と真理を掴めた人の違いとは一体何だろう。成功する人というのは、先入観
を捨てて、白紙の状態で相手の話に耳を傾けられる素直な心があるのではないだ
ろうか。

たしかに、思っただけでは物事は実現しないが、同時に、思わなければ絶対に実
現しないというのも事実で、そのことを私たちは経験則から知っている。

「まず思うこと」によってレ―ルが敷かれるのだと思う。敗者は思いの段階によ
ってすでに敗北していることになる。まずはじめに思いありきで、そこから工夫
が生まれ、知恵が涌いてきて、成功へと導かれるのだと思う。

常にアンテナを張り巡らせていて、どんな些細なことにでも、ハッと気づくこと
が大事だということを、忘れないで欲しいものである。

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森信三先生の「暗闇にロウソク1本を立てる」

ある読書会でのこと。各先生が各学校の近況報告の場面で、一人の教師が生徒指
導の困難な状況をいろいろと述べられた。
その人の話しが終わると、森先生は「よくわかりました。そこであなたは今、何
をしておられますか」と尋ねられた。その人はすぐに答えができず、暫く沈黙が
続いた。

突然、森先生は大きな声で「今あなたがおっしゃったことは、私も新聞などで知
ってます。私が聞きたいのは、その困難な中で、あなたは何をしているのかとい
うことです。それをお答えにならなければ、お話しを聞いただけでは時間の無駄
です」続けて先生はこう言われた。

「仮に大講堂で停電し真っ暗になったとする。その時5ワットの電灯一つ、ロウ
ソク1本あれば手探り、足探りせずに講堂の中の人達は、静かに混乱せずに外へ
出ることができる。あなたの言われるような状況のなかで、あなたは何故ロウソ
ク1本を立てようとしないのですか。その気持ちがないのですか」

「あなたは、今、何をしていますか」これに答えられるように自分を反省してい
きたいと私は肝に銘じました。

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[108]
┏┯┯┓input-alpha/mail magazine ( 10 ) =============================
┠●┼┨ 発行/2002.03.20
┠┼○┨ 素晴らしい人生のために/今日の応援歌 【第 108 号】
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----------◆CONTENTS◆------------------------------------2002 vol.108--
テレビ寺子屋 「どうなる、子供の学力」 教育評論家 尾木 直樹先生
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皆さんこんにちは。
よく電車の中の広告で「これからは3.14が3になる。台形の面積の公式を教
えなくなる」というのをごらんになった方があると思います。実は私もその一人
でした。何をいってるのだろう、くらいの意識しか持ってませんでした。やがて
そのうちに、どうやら学校も土曜が毎週休みになるらしいぞ、これでは今ですら
テレビゲ―ムや遊ぶことに夢中になっているのに、これ以上休みが増えたら一体
日本はどうなるのだろうと心配しておりましたが、今日お送りする、尾木先生の
お話をお聞きして、初めて「ああ、そうだったのか」と納得がいき、目からうろ
こが落ちた気がしました。そして、今更ながらやはり自分勝手な考えだけで判断
するのではなく、専門家のお話をお聞きすることの大事さを、しみじみと感じ、
まだまだ勉強が足りないなと痛感しました。

ヒュ―マンコミニケ―ションセンタ― 中村豊秀
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最近、私のところに持ち込まれる相談で、一番多いのは、2002年4月から導
入される小中学校の新しい「学習指導要領」のことです。
というのは、算数で、3.14は3でいいとか、台形の面積は教えないとか、い
ろいろ噂が飛び交っているし、加えて毎日のように、いろんな学習塾からパンフ
レットがどっさりと送られてくるからです。更に勧誘の電話がじゃんじゃんかか
ってくるのです。
だから、だんだん「このまま放っていたら、子供の学力が低下していくのではな
いか」と心配になって相談してくるのです。去年の秋頃から、めっきり増えてき
ました。
これには幾つかの誤解もあり、いい点もあるので、今日は皆さんとご一緒に考え
てみたいと思います。

今朝も、ある新聞に「子供たちの学力低下の件」についての記事がのっていまし
た。三つあります。

1/土曜日が休みになって、週五日制になったら、授業時間が少なくなるから、
必然的に学力低下になるのが心配だ。当然のことだが、器が小さくなり、時間数
が約二割位減るので、内容も減る。それを文部科学省では、約三割減らしました
が、その分ゆとりを持つようにと言うのですが、それが学力低下につながるので
はないかという声が、ここ2.3年いわれてきたのです。

台形の面積の出し方を皆さん習ったでしょう。でも、社会にでてから使ったこと
がありましたか。円の面積を3・14を使って計算しましたか。なくても実際に
はたいしたことはなかったでしょう。英語の単語が減るとか、漢字の数が減るら
しいとか、減るよ、減るよと言われたら、総合の学力が落ちるのではないかと、
心配なのだ。

2/諸外国との比較の問題。確かに数学では他の国と比較して、80%になって
いる。だからこそ、ますますこれ以上時間が減ると、どうなるのだろう心配だ。

3/今でも子供が勉強をしないといわれている。その割合が小学生で16%、大
学生で47%という統計がある。大学生で、分数ができない。それなのに、大丈
夫だろうか。

それでは、どうしたらよいのだろうか。意見が二つある。

1/時間を減らすな。そして、学習時間も去年に戻したらいい。特に署名運動を
起こしている所もある。私立の学校の多くは五日制に入らないと言われてます。

実は今高校では、もっと大きな問題が起きている。高校では、2003年から
新しい「学習指導要領」が施行されることになっている。でも五日制は四月から
取り上げられるのだ。

そこでいわゆる進学校と言われる学校の中では、全体の器が小さくなるので、一
日にもっと詰めようと、現在、7時間となってるのを、0時間と7時間としてい
る。これが曲者で、結局は8時間の授業になる。これでは、生徒も先生もお互い
にたまらない。地獄の苦しみだ。
つまり、減らすなと主張する人は、ますます詰め込みになるのではないかと危惧
しているのだ。

2/一方減らそうと主張する方の考え方は、小学校でもゆとりを持ってついてい
ける。
勉強がよくわかるという率は、小三で22.1 %,小五で17.7%、中二で4.
7%、高校で3.5%というデ―タ―がある。

1996年の答申では、高度成長期の教育方針はよく訓練して、変化に対応して
すぐにパット反応を起こせるようにする。低成長期における教育は、目の前で起
きる事実に対してどういう具合に解決したらいいか、じっくり考ええるためには
ゆとりが必要になってくるのだ。これが2002年4月から実施されるのだ。

教育の現場では、そのことはわかっていた。
しかし私立の学校では、みしろ時間を増やす傾向にある。英語を一日2時間、社
会を、週に7時間等と増えてきているが、先生がむかつく感じがしたら、一時間
でも短い方がいいけど、いい先生なら、長い時間でも苦にならない。どういう先
生かという雰囲気によるものだ。

私の娘がカナダの高校2年に行ってるのだが、先日電話がかかってきて、数学で
満点以上の120点を貰ったというのだ。なぜかというと、最後の問題が、誰も
ができない難しかったのに、正解だったからというのだ。ところが娘に言わせる
と、それは日本では小学校6年で教わる問題だったからだ。ではカナダの子供の
学力は低いかと言うと、そうではない。大人になったら普通の人になるのだ。

電話、パソコン、ワ―プロと便利な物ができてきたので、字を書けない子供が多
くなったと言われるが、これはまた別の能力が身についたということなのだ。
今、電卓のマ―クがついた科目の試験は、電卓を使って解答するのだ。

たしかに過去から減っていく能力もあるのは事実だ。
たとえば、今ソロバンができない人がたくさんいるだろう。おそらく、昔だった
ら使い物にならないバカだと言われただろう。だが今では何ともないだろう。

議論はいろいろあろうが、総合的な学習時間も十分増えているんだから、それを
うまく使いこなして、自ら考える力を学んでいこう。

先日、私の研究所に、二つの中学二年のグル―プがやってきて、取材をしたが、
そのテ―マが、「現代におけるコミニケ―ション、ガラスの自尊心」二つ目は「
新しい学習要領は学力低下を引きおこうのか」更に「フリ―タ―が急増している
が、それについて」というのです。

そうやって、問題意識が出てきたら、それを補う語学や数学をどんどん勉強して
いきたというモチベ―ションがぐ―と起きてくればいいのです。

どうぞ新しい教科書がきたら子供と一緒に読んでみて下さい。そして積極的に参
加して、一緒に考えて下さい。お母さんも入って、学びのパ―トナ―としてやっ
てほしいと思います。

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┏┯┯┓input-alpha/mail magazine ( 10 ) =============================
┠●┼┨ 発行/2002.03.27
┠┼○┨ 素晴らしい人生のために/今日の応援歌 【第 109 号】
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●人生を生きていくとき、くじけそうになることはありませんか?
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----------◆CONTENTS◆------------------------------------2002 vol.109--
テレビ寺子屋「今、お父さんに何ができるか」 教育評論家 坂本 光男先生
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物が豊かになり、便利になればなるほど、子育てが難しくなってくる。歩くとか
自然の中で遊ぶとかが、家の手伝いをしなくなる。
受験競争が激しくなり、止むを得ない点もあるが、最近は子供に、頑張れよと言
うとすぐ「遺伝だから仕方がない」と返事を返す有様だ。
そんな時、今だからこそ、子供に対してお父さんができることについて考えてみ
たい。

1、先ず子供に安心感を与えてやってほしい。
お父さんがあぐらをかいてるその膝の上に子供が座る。子供にとってこれほど安
心できる場所はない。そして、いろいろと話をしたり、聞いたりしてあげて欲し
いのだ。

先日ある出版社の課長補佐、係長たち約40人ほどに「今、子供がお父さん、お母
さんに何を求めているか」というテ―マで講演をした時に、この話をしました。
一人の方が涙を流しながら聞いているのです。どうしてかとお聞きしてみると、
自分は仕事の関係で遅く帰るので、どうしても子供と一緒にというわけにいかな
いので、子供がさぞ寂しい思いをしただろうなと思ったら、急に涙が出てきまし
たという優しいお父さんでした。

広島で聞いたのは、子供が中学生になっても膝の上に上がってくるのです。3
か月後に電話がかかってきました。期末試験の前になったらきまって膝の上に上
ってくるそうです。やはりその時が一番不安になるのでしょう。

中一の男の子の作文があります。

僕のお父さんは宅急便の運転手をやってます。だから、毎晩帰りが遅くて夜中の
一時過ぎることもあります。でも、帰ってきたら、必ず僕のところにやってきて
只今と声をかけて、そっと頭をなぜてくれます。僕はもう寝てるのですが、気配
でわかってます。だから朝学校に行く時、まだお父さんは寝てるけれど、僕は「
お父さん、行ってきます」と声をかけて、元気に出かけます。きっとお父さんに
は僕の声が聞こえていると思うから、少しも寂しくありません。

あぐらの膝の上や、腹ばって新聞を読んでいる時、背中の上に乗ってきた子供を
振り落としたりしてはいけない。昼寝の時、おなかの上に乗ってくる子供もそう
だ。
特にいけないのはのは、食事の時にお父さんが、むすっとして黙って食べること
だ。子供は「お父さんは機嫌が悪いのかな」と思うし、お母さんは「何か具合が
悪いのかな」と心配する。美味しいなと言いながら食べることが必要なのだ。お
父さんが子供に何か気ずいたことを、静かに注意すると安心する。
子供は心の安心で育つ。

2.時間を見つけて一緒に遊んでほしい。
子供と犬ころと同じように、転がって遊んでほしい。手があたって痛いかも知れ
ない。でも楽しいから痛いと思わない。こうやってると、友達から背中を叩かれ
ても、何か用かいと静かに振り返ることができる。首を絞められても大丈夫だ。
お母さんとは向き合って話し合うが、お父さんは、何かやりながらの方が効果的
だ。お母さんが忙しければ、買い物に一緒に行けばいい。できたらほめてやる。

小一の子供がナイフで木を削って箸を作った。少しデコボコだ。でもお父さんが
褒めてくれて、「よしこれはお父さんが貰おう。豆腐をつまむのに最高だ。あり
がとう。」
お母さんに褒められても、何か一緒に一言注意もついてくる。それよりも、お母
さんに聞いたけど、これもできるのか。えらいな。
ところが、最近は、珍しいもの、金がかかったもの、見栄えのするものばかりを
考えるが、そんなものではない。子供を認めるということは、心の安心感を与え
るということになるのだ。

3.手紙やりとりについて考えてみよう。
あるお父さんが、娘が小学校5年の時ついどなったことがあって、それ以来口を
きかなくなってしまった。
その娘が高校受験の朝、おとうさんがおかあさんに、娘にこの手紙を渡して欲し
いと頼みました。それを貰った子供は試験の前に、黙って読んでましたが、そこ
にはこう書かれてました。「おとうさんはなんにもしてやれないけれど、心の中
ではお前を応援しているからね」

その日、かえってきた子供は、うれしそうな顔をして、「おかあさん、今日はど
うやらうまくいったみたい。私、おとうさんに電話してみようかな」と初めてお
とうさんに電話をかけました。

青森の津軽に行った時、出稼ぎのおとうさんが、中一と小五の男の子供がいます
がなんにもしてやれないが、どうしたらいいでしょうと言うので、それなら手紙
を書いたらいい、と勧めました。
でも、私は手紙は苦手だから、電話でどうだろうと言うので、いや手紙の方が残
るのでそうしなさいと言いましたら、本当に6か月の内に、三通だけ出したそう
です。やがて「ただいま」と元気よく帰ってきたおとうさんを、子供達は「お帰
りなさい」と大歓迎してくれました。

子供達が寝てから部屋に行って見ると、机の上に三通のはがきがならべて飾って
ありました。そして二回目のはがきには、何本か赤線が引いてありました。
おとうさんは朝は一人でご飯を食べ、夜も一人で寝て寂しいけれど頑張ってるか
ら、お前達も安心して頑張ってくれと言うところに赤い線が引かれてました。

それを読んだ時、ああ、女房にも出しておけばよかったなと思いました。そこで
女房にも「かあちやんのお陰でいつも安心して暮らしていけるのです。心ではい
つもおかあさんに感謝しています」と書いて渡しました。すると、おかあさんか
ら返事がきました。たった一言「初心忘るべからず」って。

おとうさんが、いつもいっしょにいる。いつも褒めてくれる。おかあさんが苦労
していると、力を貸す。おかあさんがたいへんだったらいっしょにやる。
ありがとう。ご苦労さん。

大人がどういう会話をしているかを実際に、子供に見せること。お使いから帰っ
てきたら、お帰り、ご苦労さん。御飯を食べる時はおいしく頂くこと。

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IA magazine 素晴らしい人生のために 毎週水曜日発行(週刊誌) No.109

責任■小林 高一 ko-ko@bb.futaba.ne.jp
執筆■ヒュ―マンコミニケ―ションセンタ― 中村豊秀 LDJ04070@nifty.ne.jp
配信■まぐまぐ 0000026706 http://www.mag2.com/

Copyright(C) 2000-2002 Toyohide Nakamura All rights reserved. 無断転載禁
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