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素晴らしい人生のために/今日の応援歌
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┠●┼┨ 発行/2004.02.04
┠┼○┨ 素晴らしい人生のために/今日の応援歌 【 第 206 号】
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●人生を生きていくとき、くじけそうになることはありませんか?
人生が素晴らしいものであるよう、素敵な言葉の応援歌を送ります。
ぜひ、お読みになった感想をお寄せ下さい。ほんの少しの言葉で結構です。

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----------◆CONTENTS◆------------------------------------2004 vol.206 -
テレビ寺子屋[大自然の中で暮らす子供達] 明日飛学園 代表 清水 国明先生
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私は福島県白河の鮫川村の自然環境に恵まれた中で、家族とスタッフと、都会の
子供達(小学校から高校生までの引きこもりや、登校拒否の問題児)みんなで2
0数人の大家族と、鶏700羽、ジャージ種の茶色の大きな牝牛と、ポニーが一
頭で楽しく暮らしています。
自分で来たくて来た人達ばかりですからみんないきいきと仲良くやってます。夜
は降ってくるような星が一杯の大自然の中で、どんなにのびのびと逞しく成長し
ているかをお話ししたいと思います。

自分の子供ができた後、できるだけ自分の姿を子供に見せてやり、自然の中で引
きこもりや、親元を離れて、暮らしたいと思う子供達と一緒に暮らしたいなあと
考えて、16年前にここにやってきたのです。10月の稲刈りの真っ最中の抜け
るような青い空、黄金色に輝く田圃が広がり、日本の源風景のような気がして、
大変気にいりましたので、村長さんにお目にかかることにしました。
村長さんは半日じっくりと話を聞いてくれて、あと半日村中を案内してくれまし
た。今、この村もドンドン過疎化が問題になってきて、よそから子供達が来てく
れないと学校も成り立たなくなるし、日本の将来の為にも、そういった趣旨なら
大いに賛成だと協力してくれました。

12月2日に役場の課長さんが来てくれて、隣の人達の家を一軒、一軒一緒に廻
って「今度こちらに来てくれた清水さんです」と紹介してくれました。
隣の家で、おいしい「おしんこ」をたくさん出してくれて、とてもおいしかった
ので、ついついみんな頂いてしまいました。そうしたら翌日、背負子に一杯白菜
を持ってきてくれて、両手に樽を持って、脇に塩袋を抱えて、おいしいおしんこ
を漬けてってあげるから、食べなさいと親切にしてくれました。

一番の特長は、私の場合、子供達を自分の家族の中に受け容れるようにしたこと
です。ストーブも薪、風呂も今までぬるかったらお母さんにやってもらってたの
に、これからは自分で薪を割ってくべないと駄目だ。学校へ行く仕度も、今まで
は、お母さんが、早く起きなさい、忘れ物は無いかと世話をやいてくれたけど、
これからは全部自分でやるしかない。

林業と酪農の村だから、先生は一杯いる。
米や野菜の作り方もいろいろ教えてくれる。田圃の草取りも夢中になってやって
いて、ハッと気がつくと、誰もいない。蛙やあめんぼに夢中になっている。
そこへいくと農家のおじさんたちは、とても褒め上手だ。子供達にみんなと一緒
にやるととてもはかどって助かるよと言うと、子供たちも一生懸命に気持ちよく
働く。

いろんな活動をしているのですが、何かチャレンジしょうと鶏を潰して食べよう
ということになり、保護者の会に図ったところ、小6の女の子のお母さんは絶対
反対だ。小鳥が死んでもお墓にあげるような優しい子供にしたいのに、そんな残
酷なことはできないというのです。
中2の男の子のお父さんは、いや、今の子供達は魚の切り身が海を泳いでいると
思っているくらいだから、ぜひやらして欲しいという。やることにしました。
近くの小父さんが子供たちに鶏を押さえつけさせていて、鉈でバーンと一発で首
を刎ねました。子供達が驚いて手を離したら、バタバタバタと首を切られた鶏が
逃げましたが、それを捕まえて子供達が毛をむしり、料理して、チキンカレーと
から揚げにして食べました。しかし中2のお父さんは一口も食べませんでした。
一方、小6の女の子はパクパク食べてました。つくづく、子供は親の思った通り
にはならないんだなと思いました。

大人が子供はこれくらいしかできないと、過小評価するのは危険だと思います。
なにしろ、大人数の所帯ですからすき焼きにしても、菜箸で鍋をととのえて、
いざ自分の箸をとろうとすると、もうなくなっているという状態です。

僕自身の姿をお見せしたいと思います。
ある女の子が一時期、親元を離れてうちにやってきました。
喘息の女の子でした。お母さんはバリバリのキャリヤーウーマンで、娘が喘息発
作を起こして、学校から電話がかかってくるのが嫌いでした。又、度々病院に連
れて行かねばならないので、「何で私だけがこんなにしなければいけないのだろ
うか」とついに子育てノイローゼになってしまいました。
そんな時に来たのです。お母さんは思う存分に仕事ができるようになりました。
でも別れて暮らすうちに、だんだん子供のことが気になってきました。そこへ子
供から手紙がきました。
「私は大丈夫、お母さん心配しないでね。お仕事がんばってね」お母さんも「私
の子に生まれてくれてありがとう」と心から手紙を書きました。もしこんなこと
がなかったら、一体どうなっていたでしょうか。

この頃気になることは、子供がゲームが好きだということはわかるのですが、本
当のサッカーよりも、サッカーゲームの方が好きだというのです。感動するんだ
というのです。不思議です。卒業生のなかでコンピュータの仕事をしている卒業
した子に聞いてみたら、バーチャルの世界と現実の世界とがはっきりしなくなる
そうです。料理をしていて、もし塩を入れすぎたと思った時、又戻るのボタンを
押せばいいやと思い、あっいけない、これは現実だ、と気がつくことがあるそう
です。

最近感動したことがあります。ジャージィ種の牝牛が可愛い雌の赤ちゃんを産ん
だのです。皆がいる時ならいいんだがなあと思っていたら、上手い具合に学校が
休みの昼に、タイミングよく産まれたのです。
母牛はいとおしそうに赤ちゃんを嘗めてあげてます。暫くしてやっと立ち上がり
ました。みんなはわぁっと歓声をあげました。名前をミカンとつけました。
リンゴという名のポニーは、柵を隔てたとなりの部屋に住んでいるのですが、翌
朝、行ってみるとぐったりと寝込んでいるのです。
子供達がみんなミカンのところに行って可愛がっているので、寂しくて倒れ込ん
でるのです。そこで私は傍に行って長い首を抱きしめて、一時間一緒にいてやり
ました。やがて落ち着いたのでしょうか、すっくと立ち上がって、スタッフの指
を乳首のようにすっぱすっぱと吸い始めたのです。
赤ちゃんがえりをしたのです。みんながリンゴが可哀想と言ってやってきたら、
いつもの元気を取り戻しました。翌日はがぶっと噛み付きそうになり、びっくり
しました。

新鮮な牛乳や、卵と贅沢な生活のようですが少しでも個性を生かして、よい環境
と、暖かい地域の人情のなかでのびのびと子供達が育って欲しいと頑張っていま
す。
周りのおじさんたちも子供たちに、「田圃に石を投げるなよ」と、自分の子供と
同じように叱ってくれるので、本当に感謝しています。

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[206]
┏┯┯┓input-alpha/mail magazine ( 10 ) ===============================
┠●┼┨ 発行/2004.02.11
┠┼○┨ 素晴らしい人生のために/今日の応援歌 【 第 206 号】
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----------◆CONTENTS◆------------------------------------2004 vol.206 -
[亀とは勝者か] 白圭の会・総編集長 若山惠佐雄
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落語家の三遊亭歌之介さんが、真打ちになった頃の「咄」。

マクラで「うさぎとかめ」の話が、あります。なぜ亀は兎に勝つことができたの
か。この話は誰でも知っています。誰でも分かり切っている当たり前のことと思
っています。しかし、当たり前のことだから、知っているからこそ、そういった
問いかけをされると、考え込んでしまいます。
そんなことなど考えたことがないというドギマギと、何か自分が思っていること
と違う答えがあるんじゃないのか、といったことで、ライブでは観客がうつむい
ていました。

それを彼は「悠々と余裕を持って休んでいる兎にわき目も振らず、亀はただひた
すら頂上を目指してまっすぐ登ったからだ」と、この当たり前のおもしろくも何
ともない結論をしゃあしゃあと話をするわけです。

ところが、そこがプロ。この誰でも知っていることが実におもしろく、笑ってし
まうのです。これが咄のプロなんだとつくづく感服しました。
何気ない当たり前のものを材料として取り上げ、大衆を楽しませる、沸かせる。
喜ばせる。(教えるのではなく)気づかせる。そして、がぼっと儲ける。

これがものごと(経営の)本質ではないのかな、と思うことでした。

白圭塾も、経営を特別のものとして取り上げるのではなく、日常、当たり前に行
っている意志決定の組み合わせの結果が、消費者を喜ばせ、その結果が経営の結
果に至る、このことを教える形ではなく、自ら体得して頂こうと考え、普遍性の
高いTG(会社ゲーム)、MMAPを中心に盛りだくさんの内容で編成しました。
おかげで、がぼっと赤字がでましたが。(嗤)

さて歌之助師匠の「下げ(おち)」は、
「亀は、なぜ兎に声をかけて一緒に登ろうと誘わなかったのか」
ということでした。
これまた単純な話ですが、「あの丘まで登る」と言う経営理念や戦略を、私たち
は同志である社員に声をかけているのかどうか、消費者に声をかけ、理解しても
らっているのだろうか。わが経営にたとえてみると、笑えない思いがしました。

ひたすら走っているうち、ふとふりかえってみたら、誰もついてこない、これ
が「わきめも振らず」ということ、その勝つ亀が、自分だと、勝者だとしたら、
笑えないのは当然です。

人生が目的への到達が、目的であったら、即、死ぬことが一番目的「的」、効率
的です。ひたすらな、この亀は歩みの早い兎と同じじゃないか。真の意味での人
生の勝者の目的とは、臨終に向かってひたすら歩みを早めることであるはずがな
い。

現実に戻れば、かねがねからひた走りし続ける自分に置き換えて、観客は笑い、
そして、ストーンと現実に落とされ、気づく。
その落差が嗤いになるわけですね。そのことを観客は気づかされる。すごいです
ね。噺家というのは。

イソップ童話では、最初「丘まで競争しよう」と言ったのは亀の方です。足の速
い兎に、鈍い亀が競争を挑んだのです。もちろん必ず勝つと言うことを前提にし
てのことではないことは明らかです。なぜならこの兎が、「ここらで一休み」す
るというのは、亀の意志決定ではなくこの兎の意志決定なのですから。だから亀
は偶然に助けられた。
あるいは休んでくれたこの兎のお陰です。どの兎も「ここらで一休み」するわけ
ではありませんから、たまたま運が良かったとは言えますが。

「勝つ」ための、自信だけではない、「勝つための戦略」が、挑戦する以前に、
この亀に用意されていたとは思えません。それを、兎(人)のお陰で、勝ちを拾
っておいてあたかもそれが自分の功績であったように誇るものは、なにも亀だけ
ではないです。
TGでもそうした人を見かけることが、ときおりあるぐらいです。

歌之助師匠は、そこまで話をしませんでしたが、経営では戦略を立てずに、ええ
いっと決行することを「無謀」といいます。
愚かな亀を、笑いつつ、実は自分自身を嗤う、これで人は「スーッ」とする。こ
れが落語の醍醐味だと、私は思っています。

戦略と言いましたが、経営は戦いではありません。争いに喩えるこれまでのあり
方は邪論。私たちは、見えない消費者の心を掴み、その消費者に支えてもらうこ
とをベストの戦略と、考えています。
その意味では、ひたすらではなく、市場や消費者、従業員、取引先の方、皆々に
たえずわきめを振って(心配り)して、そして目的へともに楽しみながら、歩む
というあり方が理想として求められる。

つまり亀が怒ったのは、兎の「もし、もし亀よ、亀さんよ。お前ほど歩みの鈍い
ものはない」と、「亀生をゆっくり歩む」という自分の亀生觀を、否定されたか
らです。
「そうじゃないのだ。真の人生の目的は、急ぐことではない」、とかねがねの亀
生觀で押し通せば、この亀、表彰ものですが、そこは人間同様、おもわず「かっ
となり(でしょうね)・・」兎の競争に乗ってしまった。

もっと深読みを許してもらうなら、勝者の虚しさ、愚かさを、この亀に体感して
もらおう、とそこまでこの兎が読んで「ここらで一休み」したのであればこれこ
そ「戦略」です。

まあ、寓話ですから、こんなふう、あんなふうな理解もできるわけです。言える
ことは、亀だけでも、兎だけでも、このイソップ童話は成り立たない。競争すら
相手がいるお陰で成立する。すべからく相対性の概念の範疇にある。ですから両
者(いろんな人いろんな考えが)不可欠ということ。ここが肝腎なのです。

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[207]
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┠●┼┨ 発行/2004.02.18
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----------◆CONTENTS◆------------------------------------2004 vol.207 -
テレビ寺子屋[経営の正道] 白圭・風の便りより
(有)地方産業経営研究所 田上康朗
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今、 多くのお店が不振に苦しんでいる。
その理由は客数減、すなわち客離れによる。そこでなぜ客離れが起きたかを突き
詰めることが肝要になる。コツがある。

それは自分で対応できない理由はそのままにし、
「自分のお店にその原因がある」と捉えることである。

そうすれば、自ら手が打てるからである。これが正道である。そのうえで後述す
るお客が来店する理由、買う理由を増やしていけばお客は増えるのである。
しかし悲しいかな。商人の多くは客離れの要因を他者のせいにし、しかも販売攻
勢を強くするか、あるいは売上の確保を断念し利益確保に転換するといった異論
・愚策を執る。見よ。その散々たる結果を!

以下、この客離れを招いた愚策を例示し、次に、正論に基づく正道の対応策を示
す。
1/価格競争が高じると経営者は、利益確保に躍起になり品質より原価に意識が
いく。その結果、商品の品質が落ち品揃えも偏り、客離れを起こした。

2/商店街、店舗、いずれも画一、効率的、近代化を目指すと、必然的にどこに
でもある商店街、どこにもある店舗、どこでもある商品が並ぶことになる。
同様売れ筋、無難な商品の仕入れを繰り返すことで、お客の趣向、好み、個
性、都合を無視。その結果客離れを起こした。

3/強引な営業をやり一時的には客数が増えたが、そのことでお客は不快感や圧
迫感を受け、客離れを起こした。

4/不当表示や産地虚偽表示など消費者に「嘘をつくこと」、「都合の悪い情報
を隠すこと」といったことが露見。急激な客離れを起こした。

以上見るように自分の儲けや利ばかりを考えてがんばった経営者、自分の販売成
績、ノルマの達成に必死の店長が、自らの意志決定により客離れを「起こした」
のである。

次に、その客離れを「起きない」策を講じ、お客を背に付けることに成功した実
例を見てみたい。

実例1/自転車屋。
雨が数日降り続け暇なとき、皆で手分けし、お客様宅を訪問、自転車の
無料点検を実施した。

実例2/突然大雨が降り始めた。B鞄店ではかねがね用意していた傘を、無料で
お遣い頂く。またこの雨がやむまで限定タイムサービスでポイント3倍
セールを実施した。

実例3/卸問屋Cでは、かねがねスクラップしていた、相手先が喜ぶ新聞等の記
事、たとえば得意先の肉屋が繁盛する記事などを持参し訪問する。また
それらを請求書送付するとき同封して送ることを実施。

実例4/Dガソリンスタンドでは、これまで金額や数量のノルマ制度と売上目標
を撤廃、代わりにお客様が喜ぶこと、楽しいこと、得することを「販売
員一人あたり1日3回以上お客様から“有り難う”と言って頂くこと」
これをノルマにした。

要はひとつに、お店のお金と時間、従業員の思考と行動を、消費者が喜んでもえ
ることへ集中するといった正論・正道で考えればこんな具体策はいくらでも出て
くる。
次に、お客との接点を増やすことを最優先する習慣づくりである。

いつの世も、正論を説き、正道を歩むことで、民(消費者)を背に付けた者が最
終の勝者であることを忘れてはなるまい。2003/11/30

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[208]
┏┯┯┓input-alpha/mail magazine ( 10 ) ===============================
┠●┼┨ 発行/2003.02.25
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テレビ寺子屋[お年寄りに対する虐待] 評論家 俵 萌子
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現在、私は東京と群馬県の赤城と約半々で暮らしておりますが、それぞれに一長
一短あります。確かに田舎の方が、嫁、姑が同居しているケースが多い。やはり
家を大切にしている傾向があります。

最近私が感じていることは、お年寄に対する虐待ということです。新聞やその他
でたくさん報道されてます。まだ若かった40代の頃、1975年に国際婦人年
というのがありました。懐かしい市川房枝先生、樋口恵子さん、吉武照子さん達
と頑張ってやっておりました。その少し前に私は離婚してましたから、女性がか
なりハンデキャップがあったりしたので、離婚や男女の平等ということを専門に
受け持っておりました。

普通、離婚の原因といったら、性格の不一致とか言われてますが、夫に暴力を振
るわれて逃げてきたというケースがとても多いのです。新聞記者や、ジャーナリ
ストとしてその余りに多いのにびっくりしました。
仕方なく、先ずはその命からがら子供を連れて逃げてきた女性達の、言ってみれ
ば、駆け込み寺、シェルターを作らなければいけないと思ったのです。当面、シ
ェルター作りに専念することにしました。

顔を殴られ、顎の骨を砕かれ、鎖骨を折られたり傷だらけの女性を何とかしなけ
ればと思い、75年の暮れに今の厚生労働省、当時の厚生省に夫婦間暴力のこと
で、是非調査をして欲しいと話しに行ったのです。ところがその時、対応してく
れた偉い役人がニタッと笑って「それは、可愛さ余って憎さが100倍というも
んでしょう。そんなことに役所は手を出せませんよ」と言われて、取り付く島も
なく、スゴスゴと帰ってきました。
そしてやっと家庭内暴力禁止法が出来上がったのが2001年、つまり2年前、
26年かかってやっとできたのです。

DV(ドメスティック バイオレンス)法です。その1年前に可愛い子供達に憎
いと思って暴力を振るう者がいるので、児童虐待禁止法ができました。
これでいいのかと思ってましたところが、最近わかってきたことは、お年寄りに
対する暴力が多いということです。今まではなかなか家庭内のことまでは、なか
なか判らなかったのです。
老人虐待禁止法が出来上がったきっかけは、実は介護保険のおかげなのです。在
宅介護でヘルパーがよその家に行って、することになった。そこでだんだん判っ
てきたのだ。
「あそこのおばあちゃんは少しおかしいよ。傷だらけよ」
「なぜ、こんなに痩せてるのかしら。食事を食べさせてもらってないのかしら」
「とっても臭いわ。おしめも換えてもらってないのよ」
だんだんわかってきて、これはおかしい、実態を調べようということになった。
今年一杯調べようと、淑徳大学の多々良先生が統計をとりました。

1.介護の放棄。32%。
おむつを何日に一回とか、一日にコンビニの弁当を一個しか与えない。

2.身体的な虐待。31%。
文字通り、殴る、蹴るの暴行。

3.言葉の暴力。心理的な暴力。23%。
私の友達で、嫁、姑の関係の寝たきりのお母さんがいらっしゃいます。そこ
で、私が「お母さんお元気?」と聞いたところ、彼女が
「まあ、よく食べて、食べて」と言うんです。
その言い方は、まるで、「まだ死にそうもない」と言わんばかりなのです。
これが、もし実の娘さんが「おかげ様でよく食べるのですよ」と言われたと
したら、「あら、そうですか、お元気なんですね。よかったですね」と挨拶
できるのですが、友達のように言われたら、返事のしようもありません。

4.経済的な虐待。13%。
年金を貰っている、痴呆になっているお年寄りの貯金帳を取り上げて、勝手
に使っている。いわば貯金ジャックなのです。そしてお年寄りにはコンビニ
の弁当一個だけということです。

5.性的虐待。1%。
病人が妻だったりした時、妻が嫌がるのに夫が無理に性交を強要するという
こと。

群馬県でも、県で先駆けて具体的に調査を始めました。
そこで、私が今皆さんにぜひお願いしたいことは、ご近所のそういったことを感
じたら、役所に通報してもらいたいということです。

最終的には、老人虐待防止法ができないと、警察が介入できないのですが、でき
るまでは時間がかかるわけです。だけど、現在老人福祉法というものがある。
そこで皆さんができることは、ご近所のお年寄りがもしどうもおかしいなと思っ
たら、是非すぐ役所に届け出て欲しいのです。そうしたら役所が調査して、特別
老人養護ホームとか手を打ってくれることもあるわけです。

去年、実際に老人虐待で、46人が亡くなっており、重傷が6人もいるのです。
かつて夫婦間の看護疲れから、殺人ということを聞いた時、可哀想だなと、同情
だけで、そうだろうなと思い込みだけでやっていた。実態が判っていなかった。
確かに看護するのは大変です。だから介護制度を活用したり、老人ホーム制度の
研究も必要だと思います。

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IA magazine 素晴らしい人生のために 毎週水曜日発行(週刊誌) No.208

責任■小林高一/インプットアルファ現代情報研究所 ko-ko@bb.futaba.ne.jp
執筆■中村豊秀/ヒューマンコミニケーションセンター LDJ04070@nifty.ne.jp
配信■まぐまぐ 0000026706 http://www.mag2.com/ 登録と削除もこちらから

Copyright(C) 2000-2004 Toyohide Nakamura All rights reserved. 無断転載禁
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